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肩こりに効く!? 「肩甲骨はがし」にはイイこといっぱい

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あなたは肩や首のコリや猫背で、肩が背中に張りついたように硬くなってはいませんか?

そんなときは「肩甲骨はがし」をすると効果的といわれています。

じっとしていることが多い、運動不足解消にもオススメです。

自宅や職場でできる、簡単なエクササイズもありますよ。

 

肩甲骨のしくみ

 

肩甲骨は左右の肩の背中側にある骨です。

いくつかの突起をもった扁平骨(へんぺいこつ)という平べったい骨で、後ろからみると逆三角形をしています。

上半身を自在に動かす要となるのが肩甲骨で、重要な関節を構成していることから、別名「上半身の骨盤」とも呼ばれています。

「胸郭(きょうかく)」(肋骨・胸骨・脊椎で構成される胸部の骨格)は、籠のような形をしていて、心臓や肺などの保護や胸筋と連動して呼吸を助ける、などの働きをしています。

肩甲骨と胸郭は直接連結しないで、まるで宙に浮いているように鎖骨を介してつながっています。

また、上腕骨とは肩関節を、鎖骨とは肩鎖関節(けんさかんせつ)を構成しています。

さらに、肩甲骨についている烏口突起(うこうとっき)は、背中側から身体の前側に突出して、上腕二頭筋など腕の筋肉と連動しています。

このように、肩甲骨は他の骨や筋肉と連結して関節の働きをサポートしているのです。

 

肩甲骨の動き

 

肩甲骨は身体にたくさんある関節の中でもとりわけ可動性の高い関節で、次の6つの動作が挙げられます。

 

挙上(きょじょう):肩をすくめるなど肩甲骨を上げる動作

 

 

下制(かせい):肩を下げるなど肩甲骨を下げる動作

 

 

外転(がいてん):肩を内側に巻き込むなど、左右の肩甲骨が外側に動く動作

 

 

内転(ないてん):胸を張るなど、左右の肩甲骨を背中の中心に寄せる動作

 

 

上方回旋(じょうほうかいせん):腕を伸ばしたまま体の横から上げるなど、肩甲骨を回転させて背骨から離すような動作

 

 

下方回旋(かほうかいせん):逆に、上げた腕を下ろすなど肩甲骨を下側に回転させて、背骨に近づける動作

 

 

肩甲骨が背中に張りつく!

 

重い荷物をいつも同じ側で持っていたり、片方の足に重心をかけて立つクセがあったりすると、身体が左右非対称に歪んで、肩甲骨も左右の高さがズレてしまうことがあります。

また、一日中デスクワークばかりだったり、ずっと車の運転をしていたりするなど、大きく身体を動かす機会が少ない生活が続くと、肩甲骨も動かさなくなります。

そうすると、肩甲骨周辺の筋肉が硬直し肩回りの動きが悪くなって、まるで肩甲骨が背中に張りついたような感じになってしまいます。

そして、肩こりや頭痛、耳鳴りやめまいを感じたり、内臓が圧迫されて胃腸の不調や便秘を起こしたり、自律神経が失調したりすることにまでつながり兼ねないのです。

 

「肩甲骨はがし」とは・・・

 

「肩甲骨はがし」は、肩甲骨周りの筋肉をほぐし、硬くなった肩甲骨の可動域を拡げるストレッチとして注目を集めています。

整体院などでプロによる施術として行われていますが、自宅や職場で簡単にできる「セルフ肩甲骨はがし」もありますので、以下にご紹介しましょう。

肩こりに効く!? 「肩甲骨はがし」にはイイこといっぱい© Mocosuku Woman 提供 肩こりに効く!? 「肩甲骨はがし」にはイイこといっぱい

毎日5分くらい、寝る前や起床時に行うと効果があるそうですよ。

 

1. 背中全体をほぐす

 

・仰向けになって両ひざを両手で抱える

・そのままの姿勢で、右側に転がる

・次いで、左側に転がる

 

2. 腕をぐるぐると回す

 

・立つか座るかした状態で両手を軽くにぎってひじを曲げ、親指を鎖骨の近くにもっていく

・背泳ぎのように、右・左・右・左とひじをぐるぐると外側に回す

・この動きを10回行う

・次いで、同じようにひじをぐるぐると内側に回す(10回行う)

<ポイント> ひじを肩より上げて、目線は水平より少し上を見るようにする

 

3. 肩甲骨を開閉する

 

・まっすぐ立って、両ひじを90度曲げる

<ポイント> 腕を少し後ろに引いて胸を張り、肩甲骨に意識を集中

・背中でひじ同士を近づけたり遠ざけたりして、肩甲骨の開閉を感じるように動かす

・できるだけテンポよく10回繰り返す

<ポイント> 胸を張ったとき、なるべく腰が反らないように注意する

 

4. 開いた腕をひねって肩甲骨を回旋させる

 

・まっすぐ立って、両腕を横に伸ばす

・右の手のひらは天井に、左の手のひらは床に向ける

<ポイント> このとき指先をしっかりと意識する

・そのままひねりを強くしていく

 左腕の付け根から腕全体を前方向にひねって左の手のひらが天井を向くように

 右腕の付け根から腕全体を後ろ方向にひねって右の手のひらを床方向に

・息を止めずに、8回ずつゆっくり2セット行ってみましょう

<ポイント> 肩が上がらないよう、できるだけ水平を保って行う

 

5. 壁を利用して肩甲骨を動かす

 

・壁に背を向けて、後頭部・肩甲骨・おしりの上の仙骨を壁につける

・だんだんとひじを曲げていきながら、壁に沿ってゆっくりと腕を上げる

・腕が顔の横に来たら、ひじを90度に曲げる

・さらに腕を伸ばして、頭の上まであげていく

・あげた腕を壁に沿ってゆっくりとおろす

<ポイント> 息を吸いながら腕を上げ、息を吐きながら腕を下ろす

肩が硬くなってコリを感じている方は、自分のできる範囲で少しずつ試してみてはいかがでしょう。

コツコツと続けることが大切です。ただし、無理は禁物です。

コリがひどい場合や、首・肩・背中・腰に痛みを感じるときは、早めに医療機関を受診をしましょう。

<執筆者プロフィール>

藤尾 薫子(ふじお かおるこ)

保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

<監修者プロフィール>

株式会社 とらうべ

医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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中国は5年以内に"隠れ不良債権"で壊れる

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中国は5年以内に"隠れ不良債権"で壊れる: 過剰設備に付随する過剰融資の多くが不良債権化していると見られる(写真=iStock.com/zhaojiankang)

© PRESIDENT Online 過剰設備に付随する過剰融資の多くが不良債権化していると見られる(写真=iStock.com/zhaojiankang)

世界第2位の経済大国として米国に迫りつつある中国。だが、そこには「罠」がある。日本総研の関辰一副主任研究員は「中国の公式統計は信憑性に欠ける。推計では公式統計の約10倍の潜在的な不良債権があり、5年以内に金融危機が発生する可能性が40%ほどある」と指摘する。中国の公式統計に潜む「3つの問題点」とは――。

※本稿は、関辰一『中国経済成長の罠』(日本経済出版社)の一部を加筆・再編集したものです。

不良債権の推計額は公式統計の約10倍

金融は各種の経済活動を下支えする社会インフラであるがゆえに、容易に経済と社会の危機を誘発する導火線にもなる。経済成長を続け、GDPでは日本を抜き去り、米国に迫る中国経済の「罠」とは、水面下で金融リスクが大きく高まったことである。金融リスクの核心が不良債権問題であるため、その実態に迫った。後述するように中国の公式統計は信頼性に欠けると思われる点がいくつもあるからだ。

中国の不良債権の実態を知るために、筆者は中国上場企業2000社余りの財務データを基に、中国の潜在的な不良債権の規模を推計した。結論を先に述べれば、推計額は公式の不良債権残高統計の約10倍となった。中国の不良債権問題は深刻であり、何らかのきっかけで金融危機が発生する可能性は払拭できない。

不良債権とは、一般的に、金融機関にとって約定どおりの返済や利息支払いが受けられなくなった債権、あるいはそれに類する債権を指す。中国では、金融機関がリスクを軽視した融資審査のもと、過剰な融資を行ってきた。利息の支払い余力が不十分な企業に対しても、追加で資金を貸し続けているケースも多い。その結果、金融機関は巨額な不良債権を抱えるようになったとみられる。

公式統計に潜む3つの問題点

しかし、中国の不良債権の実態は不透明だ。公式統計に実態が十分に反映されていない。銀行業監督管理委員会(銀監会)の公式統計によると、2015年末の商業銀行の不良債権比率は1.7%、不良債権残高は1兆2744億元(1元=約16円)にとどまる。公式統計の問題点は、大きく3つ挙げられる。

第1に、金融機関が「借新還旧」「降低不良貸款認定標準」のような手法によって、本来不良債権として計上すべき貸出債権を、問題のない債権とみなすケースが存在している。借新還旧とは、企業が新たに銀行から借り入れることによって古い借入を返済すること、いわゆるロールオーバーのことである。降低不良貸款認定標準とは、不良債権の認定基準を引き下げるということだが、言語道断と思われるこうした方法がまかり通っている。

第2に、オフバランス与信(金融機関のバランスシートに載らない与信)、いわゆるシャドーバンキングが公式統計の対象から漏れている。一般的にシャドーバンキングは、銀行融資以外のルートで資金を融通する信用仲介機能である。その規模が歯止めなく膨張し、銀行自身も深くかかわっているために、システミック・リスクを引き起こしかねない。ここでは、「銀行理財商品」と「委託融資」、「信託融資」の3つをシャドーバンキングとして扱う。

銀行理財商品とは、銀行が個人や企業向けに販売するリスクの高い金融商品の一つであり、預金よりも高利回りが期待できるため、人気が高い。政府が不動産や石炭など過剰生産が問題となっているセクターに対して融資規制を強めると、銀行はこれらのセクター向けの融資を縮小する代わりに、銀行理財商品で資金を集め、オフバランス(簿外取引)勘定を通じてこれらのセクターに資金を融通した。結果的に、銀行は自らのバランスシート上の融資資産を、銀行理財商品の投資家に移転してきた。

問題は、銀行が理財商品に対して「暗黙の保証」を与えていることだ。本来であれば、銀行理財商品がデフォルトすると投資家に損失が生じる。しかし、実際には銀行が投資家に対して損失補てんを行っている。もし、何かしらのショックによって景気が大きく悪化し、銀行理財商品のデフォルトが多発すると、それを多く扱ってきた銀行ほど、経営が悪化することになる。

企業から企業への融資を、銀行が仲介している

委託融資は、銀行を仲介役として企業が他の企業へ貸し付けを行うことであり、本来であれば企業が融資条件を決めて銀行に委託するものの、実態的には銀行が貸付先や用途、金額、金利などを決める。このように、委託融資も実質的には融資資産を銀行のバランスシートから企業のバランスシートに移転するものである。

銀行が融資資産を信託会社のバランスシートに移すなか、信託融資も急拡大してきた。3つのいずれの形態も、銀行自身が深く関わっているだけに、それらによって仲介された資金の返済が滞ると、銀行に損失が発生する可能性が高い。

第3に、当局が金融機関に不良債権の認定基準を守らせ、十分な監督責任を果たしているか疑問である。2017年まで、銀行の監督管理を担う機関は、中国人民銀行と銀監会であった。金融機関は銀監会に対して、定期的に不良債権額などの経営状況を報告することになっていた。必要に応じて、銀監会は金融機関に対してより詳細な検査を行うことになっていた。

もし、この仕組みがきちんと機能していれば、不良債権比率の公式統計はより高い数字になっていたとみられる。中国において、金融監督当局と金融機関の距離感は、往々にして近くなりすぎる。なお、2018年3月には、金融監督の強化をねらいに、銀監会は保険監督管理委員会と合併した。さらに、現行の体制では十分にリスク・コントロールできないという認識のもと、金融安定発展委員会が新設された。

すなわち、銀行の不良債権の認定基準が緩くなれば、公式の不良債権比率は低下する。また、銀行の不良債権がシャドーバンキングに移し替えられても同じだ。

2327社のうち223社が「潜在的に危険な企業」

そこで以下では、本業で稼ぎだすキャッシュを意味する営業キャッシュフローによって支払利息を賄えるかどうかを基準に、独自に「潜在不良債権比率」を推計した。まず、全上場企業の社数は、筆者の集計作業がまとまった2016年5月17日時点で2850社であった。全企業の2015年の財務データを整理すると、借入金および支払利息のある上場非金融企業は2327社であり、この2327社の借入金合計は8兆5499億元であった。

次に、安全な企業と「潜在的に危険な企業」に仕分けした。その際、1年間の広義の営業キャッシュフローであるEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)が、同年の支払利息を下回る企業を潜在的に危険な企業と定義すると、2327社のうち223社が「潜在的に危険な企業」に分類された。

この223社の借入金が返済能力面からみた「潜在的に危険な借入金」であり、合計すると7367億元となった。最後に、2327社の借入金総額に対する比率を「潜在不良債権比率」として算出した。結果をみると、2015年末の潜在不良債権比率は8.6%と、公式統計の5倍にのぼる高水準であった(図表)。

不良債権額は名目GDPの18.5%にも相当する

続いて、8.6%と試算された潜在不良債権比率を使って、金融機関全体の不良債権額を推計する。公式統計の不良債権額は商業銀行のオンバランスの与信(バランスシート上に掲載されている与信)だけを対象にしたものであるが、推計では金融機関の経営破綻リスクを探るため、オフバランス与信も含めた不良債権額の試算を行った。

まず、オンバランスの与信について、公式統計では2015年末の不良債権残高1兆2744億元、不良債権比率1.7%であり、ここから推計される2015年末の銀行融資残高は75兆元前後である。一方、中国人民銀行の「社会融資規模存量統計数据報告」によると、2015年末の人民元建て融資と外貨建て融資の合計残高は95.8兆元である。ここでは、よりカバー範囲の広い95.8兆元をオンバランスの与信残高とする。

次に、オフバランスの与信だ。中央国債登記結算有限責任公司によると2015年末の銀行理財商品は23.5兆元、中国人民銀行によると委託融資残高は同10.9兆元、中国信託業協会によると信託業の資産管理規模は同14.7兆元である。したがって、2015年末のシャドーバンキングの規模は、これらの合計である49.1兆元という大きさになる。

実際には、銀行のオフバランスの与信の方が回収不能となるリスクが高いとみられるものの、ここでは単純にオンバランスとオフバランスを合わせた与信総額144.9(=95.8+49.1)兆元のうち8.6%が不良債権と仮定すれば、中国の金融機関の抱える潜在的な不良債権残高は12.5兆元となる。これは、公式統計の10倍の金額であり、名目GDPの18.5%にも相当する。

バブル崩壊が起きる可能性は40%

では、中国経済がハードランディングする可能性はどの程度か。潜在的な不良債権が多い背景には、近年の与信急拡大がある。2011年から16年にかけて銀行融資残高の対GDP比は112%から143%へと5年間で31ポイントも高まった。銀行のオフバランスの与信拡大を加えれば、この数字はさらに高まる。

これまでの先行研究で、与信の拡大ペースが経済規模に対して速すぎると、金融危機に陥りやすいことがわかっている。IMFの研究によると、これまで全世界において過去5年間で総与信の対GDP比が30%ポイント以上高まった国はのべ42カ国あった。その内18カ国が5年以内に金融危機を伴うハードランディングに陥ったという。

つまり、中国と同等の与信膨張がみられた42カ国のうち、18カ国、割合にして43%の国で金融危機が発生した。したがって、筆者は中国で5年以内にバブル崩壊による景気失速がみられる可能性は40%と見ている。

もし、うわさや一部の金融機関の破綻が取り付け騒ぎなどによって連鎖しだすと、金融危機が発生しかねない。実際、近年には債務超過に陥る中小金融機関が出現し、取り付け騒ぎも複数回発生した。そうした状況下では、銀行間の資金の貸し借りがスムーズになされない状況が発生することで、銀行から企業への貸し出しも滞るようになり、やがて企業間での買掛金や売掛金による仕入れや出荷も、相互不信が強まるなかで減少する恐れがある。

以上、検証してきたように、不良債権の実態は公式統計を大きく上回るとみられるだけに、何らかのきっかけで金融危機が発生するリスクは払拭できない。歪んだ金融システムを改めない限り、いずれ不良債権問題が中国経済の持続的な成長のボトルネックになると懸念される。

もし中国で金融危機が発生すれば、経済成長率が現在の6~7%から3%台に低下し、労働需要が大きく減少する恐れがある。例年、中国では農村部から都市部に1000~2000万人流入するが、その受け皿がなくなってしまう。そればかりでなく、雇用調整の動きが農村から都市に流入する農村戸籍者ばかりでなく都市戸籍者(同じ中国でも戸籍は都市と農村の2種類に分かれる)に及ぶことも避けられない。数百万人規模の大失業の発生は、1949年から続いてきた共産党による一党独裁の政治体制を崩壊させる可能性すらある。

関辰一(せき・しんいち)

 

日本総合研究所副主任研究員。1981年中国・上海市生まれ。91年に来日し、家族と共に日本国籍を取得。2004年早稲田大学政治経済学部卒業、06年早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。野村證券金融経済研究所などを経て、08年日本総合研究所研究員。15年から現職。18年拓殖大学博士(国際開発)。専門は中国経済・金融。「社債市場からみた中国のモラルハザード問題」日本総合研究所『環太平洋ビジネス情報RIM』2017 Vol.17 No.64など論文多数。

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事業へのインパクト大きい=携帯値下げ圧力でドコモ室長

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[東京 22日 ロイター] - NTTドコモ(9437.T)の太口努・5G事業推進室長は22日、菅義偉官房長官が携帯電話料金の値下げ余地に言及したことについて、仮に値下げになれば「事業に対するインパクトはかなり大きいものになるかもしれない」との認識を示した。

都内で開催した第5世代(5G)携帯電話サービスの説明会で語った。

太口室長は官房長官の発言について「われわれとしても深刻に受け止めている」とした上で、5Gの料金体系については「大容量になってくるので、このままの料金体系は難しいところがあるだろう」と述べ、大容量のデータ通信に対応した料金体系にする必要があるとの認識を示した。

事業へのインパクト大きい=携帯値下げ圧力でドコモ室長© REUTERS 事業へのインパクト大きい=携帯値下げ圧力でドコモ室長

5G時代になると、4K/8K動画など大容量コンテンツが増えることが予想されるため、現状の料金体系だとデータ容量が足りなくなる可能性がある。

太口室長は「大容量の良さをお客様に感じていただくための料金体系をしっかり考えていかないといけない」と述べ、データ容量を増やすなどの対応が必要との見解を示した。

吉澤和弘社長は7月11日、ロイターのインタビューで、5Gの料金体系について「今と使い方があまり変わらないのであれば、ほとんど同じか、少し上がるくらいで考えたい」と話している。

菅官房長官は21日、札幌市での講演で、携帯電話料金について「今よりも4割程度下げる余地があるのではないか」と述べ、政府主導による料金改革に意欲を示した。

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貿易戦争長引く公算、アジア通貨の底はまだ-ベテラン債券運用者

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Emerging-market currencies have underperformed this year as the dollar gains© Bloomberg Emerging-market currencies have underperformed this year as the dollar gains

 

(ブルームバーグ): 米国と中国の間の貿易戦争は長引き、アジア通貨はさらに深く落ち込む。30年以上の投資経験を持つルーミス・セイレスのポートフォリオマネジャー、リンダ・シュバイツァー氏はこう予想している。

  そうしたリスクを減らすため、同氏はアジア新興国通貨へのエクスポージャーを減らしてきた。「この貿易戦争が行き着くまでの間、不透明な期間が長期に及ぶだろう」と同氏は分析。「当社はアジア通貨から手を引いている」と語った。

  先週はトルコ危機が市場を揺るがせたものの、アジア新興市場資産にとっての不確定要素は引き続き米中貿易紛争だとルーミスやオッペンハイマーファンズはみている。

  シュバイツァー氏はアジア外貨建てポートフォリオをベンチマークと同等の水準にした。ファンダメンタルズの観点からインドネシアをオーバーウエートとしていたが、「貿易戦争の懸念が深刻化するのに伴い、中国と直接関係のあるアジア通貨全般について若干慎重さを増している」と説明した。

原題:Loomis Bond Veteran Cuts Bets on Asia FX in Trade War Hedge(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:シドニー Ruth Carson rliew6@bloomberg.net;シドニー Andreea Papuc apapuc1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Tan Hwee Ann hatan@bloomberg.net, Cormac Mullen、Shikhar Balwani

©2018 Bloomberg L.P.

 

 

割高なアマゾン、投資家が買い続ける理由は

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今年はアマゾン・ドット・コムやネットフリックス、セールスフォース・ドットコムなどの銘柄が急騰し、株式相場の上昇をけん引してきた。だが、同時にこうした企業のバリュエーションも押し上げられていることから一部の投資家は不安を感じている。

 40年にわたり株価水準とバリュエーションのデータを分析してきたゴールドマン・サックス・グループによると、S&P500種株価指数の現在の平均バリュエーションは歴史的水準の上位3%に入る。これは高値で推移しているテクノロジー株によるところが大きい。

 株の強気相場が今週、日中取引で見て史上最長に達しようとするなか、投資家の見方は分かれている。

 一部の投資家は高水準のバリュエーションについて、相場上昇に幅がなく、株が後退に脆弱(ぜいじゃく)なしるしだと考えている。クレディ・スイスが1964年にさかのぼるデータを分析したところ、株価倍率が高いほど10年間のリターンは弱かった。

 一方、テクノロジー企業は新製品開発に多額の投資をしており、市場を混乱させる力や新たな市場を生む力があるため、株価収益率(PER)といった従来のバリュエーションの意味は以前に比べて薄いと話す投資家もいる。問題は、そうした数字が企業の5年後の売上高や利益に関する予想よりも足元の状況や収益性を多く反映していることだという。

 フランクリン・テンプルトンのフランクリン株式グループで運用を担当するジョナサン・カーティス氏は、テクノロジー企業に関する議論について、「倍率については話さない。そこで会話は終わる。相手には『このビジネスが成熟時にどんな姿になっているかを理解したいのだ』と言う」

 カーティス氏らによると、投資家は短期的な利益を押し下げて高いPERをもたらす多額の投資について、長期的な視野を持たなくてはならない。

 例えばアマゾンは物流・配達網やクラウドサービス部門の拡大に多額の投資をしてきた。そのため多くの四半期で利幅が薄くなったり赤字を計上したりし、一部の投資家は日常的に新規事業を立ち上げる同社のバリュエーションの高さに疑問を持つようになった。

a sign on a wooden surface© Provided by The Wall Street Journal.

 年初来の上昇率が60%を上回るアマゾン株は、6%を超えるS&P500の今年の上昇を主導してきた。アマゾン株の上昇には、「プライム」サービスとウェブサービス部門が忠実な顧客ベースを生み出してきたことや、小売り、ヘルスケア、クラウドコンピューティング業界の再編も反映されている。

 それでも、アマゾン株は現在の予想PERが実に85倍、過去3年では115倍前後だ(ファクトセット調べ)。これに対し、S&P500指数の予想PERは約16倍となっている。

 一方、ネットフリックスは巨額の投資をしてコンテンツを取得し、加入者を引き付けて米国有数のストリーミングサービス企業になった。

 ファクトセットによると、ネットフリックスの予想PERは85倍だ。

 フェイスブックは企業がバリュエーションの外で成長できることを示す例だ。5年足らず前、同社はソーシャルメディア広告市場を支配すべく競合他社を上回る支出をし、予想PERは50倍を超えていた。だが現在では、利益が増加し23倍に低下している。

 ドイツ銀行でDWSサイエンス&テクノロジー・ファンドの運用を手掛けるセバスチャン・ワーナー氏は「こうしたバリュエーションを正当化するには、数字の裏にあるロジックを読まなければならない」と述べた。

 ワーナー氏の投資チームは、企業が多額の費用を埋め合わせた後に追加で生むとみられる現金の額や前年比で急増した売上高の伸び率の実績などを分析に取り入れている。

 MFSインベストメント・マネジメントのマット・サベル氏によると、おそらく最も重要なのは、こうした企業、特にソフトウエア業界の企業の多くが顧客に対してどれだけの金額を使い、それでいくら得ているかだ。

 セールスフォースのような企業は顧客を引き付けるために多額の支出をしており、同社のPERは50倍を上回る。だが一部の投資家はそのコストを見て高いか低いかを判断する代わりに、企業と顧客の関係の価値を見ている。

 一部アナリストによれば、顧客と複数年の契約を結ぶセールスフォースのような企業では、顧客の価値はその顧客の獲得コストより大幅に速いペースで高まる。顧客の生涯価値と企業の顧客獲得費用の比率を割り出すことで、投資家はマーケティング・販売費用の採算が合うかどうかが分かるという。セールスフォースの株価は今年43%上昇している。

 サベル氏は「今年のコストを分析し、『これだけ費用を使えば採算割れだ』というのは簡単だ。だがそのキャッシュフロー源は何年も成長し続ける」と述べた。

 もちろん、バリュエーションの高い企業には小さな過ちさえ許されない。例えばネットフリックスは4-6月期(第2四半期)の会員数が自社予想を100万人余り下回ったため、この1カ月で株価が16%下落した。

 一部の投資家は金利の上昇が過度に楽観的なバリュエーションを押し下げると警戒している。最近の超低金利のため、将来の利益を現在の価値に換算したときに相対的に高くなり、それがバリュエーション上昇を支えてきたからだ。金利が上昇して債務コストが上がれば利益率は低下すると、ナイツブリッジ・アセット・マネジメントのジョン・プリチャード社長は述べた。

 バリュエーションへの懸念が既に市場に忍び寄っていると話す投資家もいる。アマゾンやフェイスブックなどに比べて成長率が低い傾向にあるディフェンシブ銘柄がアウトパフォームしているからだ。バンクオブアメリカ・メリルリンチ(BAML)の最近の文書によると、過去3カ月のS&P500上位5セクターは生活必需品や公益、ヘルスケアなど、全てディフェンシブだった。

 プリチャード氏は「時間軸を延長するとバリュエーションの重要度は大幅に高まる」と述べた。これに金利が加われば、「いずれかの時点でPERの高い銘柄を圧迫するだろう」という。

 

マクラーレン 600LT、スパイダーも追加予定…Track25[開発責任者インタビュー]

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マクラーレンのスポーツシリーズに、新たに『600LT』が投入された。スポーツシリーズで“LT”の名称を使うのは初めて。そこで、そのほかのシリーズとの関係や、ビジネスプラン、Track25について関係者に話を聞いた。

■今後18モデルを投入

----:7月12日に開催されたグッドウッドフェスティバルオブスピードにおいて、マクラーレンは、会社設立から15周年を迎える2025年までのビジネスプラン「Track25」を発表しました。

これは、2016年のジュネーブモーターショーで発表された「Track22」の発展形であり、重要な数々の新しいマイルストーンを含む最新のビジネスプランだと聞いています。内容は、12億ポンドを投資するプランで、2025年までに18の新モデルを導入することを掲げています。具体的にはどういうモデルが考えられているのでしょうか。

マクラーレン・オートモーティブグローバル・ヘッド・オブ・プロダクトのアレックス・ロング氏(以下敬称略):派生モデルを含めて18モデルを考えています。現在あるスポーツ、スーパー、アルティメットシリーズという性格や価格で分けている戦略そのものは変わりません。

Track25は折り返し地点での戦略です。そう、我々は会社をスタートさせて7年が経過しました。そして、2025年まで再び7年あるのです。

今後7年間の自動車業界においては大きな変化が起きるでしょう。我々も内燃エンジンのみからハイブリッドになるという大きな事象を起こします。我々はそういった中の最先端にいるのです。競争相手に先んじるスーパーカーメーカーという観点からも技術を持ち合わせていますので、ハイブリッドと軽量という強みを活かして先頭に立って進んでいきます。

----:スポーツ、スーパー、アルティメットという3つのラインに変化はないということですが、この18モデルをどのように分けて投入していくのでしょう。

ロング:この3つのどれにもモデルは投入します。まずは『P1』の後継車を考えています。P1というのは技術的にも画期的な優れたクルマでしたので、次世代P1においても、第1世代が出た10年後ぐらいに、また画期的なブレークスルーとなるモデルを出す予定です。

スポーツとスーパーにおいては、ここのラインは安定して確立されたライフサイクルがあります。まずクーペをローンチし、次にスパイダーを出し、そしてLTが出ます。LTはライフサイクルの最後に出すというイメージです。

これはマーケットのお客様に、いつ出るのかというタイミングを明らかに示せるということです。これによって需要も、そして中古車の残存価値もしっかり安定化するということにもつながるのです。

■SUVはない!!

----:現在、スーパーカーや超高価格帯に進出しているメーカーは、こぞってSUVを出してきています。マクラーレンはどのようにお考えですか。

ロング:それはありません!! 我々は設立されてからまだ7年しか経っていません。この短期間に、マクラーレンは何を体現するのかということを、しっかり確立してきました。それは軽量でありハイパフォーマンス、2シーターでミッドエンジンというもので、これらをしっかりと打ち出してきたのです。その結果、我々は、スーパーカーマーケットでの“トゥルードライバーカー”だという評判を確立したのです。そしてこれからもこのことをしっかりと守っていきたいと考えています。

なので、別の要素の入ったクルマを出すことで、これまで確立したものを弱めたくありません。他社がそれをやるのは一向に構いませんが、我々はこの戦略を一貫して進めていきます。

また工場のキャパシティにおいてもSUVが入る余地はないということもあります。

■6000台を上限に

----:そのキャパシティを含めてですが、Track25では2025年頃までに年間6000台ほどへ規模拡大を考えているとのことです。その一方で希少性ということもマクラーレンとしては重要視しています。マクラーレンが考える希少性の台数の上限は何台ぐらいなのでしょうか。

ロング:6000台がそのぐらいだと思っています。この台数は2024年頃に到達できると考えている台数で、Track25の終わり頃を目指しています。この間に我々はレンジを構築して、ブランドのイメージをさらに向上させていきます。

今年の上半期では売上を倍増させましたので、高い成長率を誇っています。これを今後安定化させ、ロイヤルカスタマーのベースとなる層を出来る限り構築し、そうすることで徐々に成長も上乗せしていきたいのです。それらを踏まえても6000台というのが希少性をしっかり保て、高い需要も保てる台数なのです。また、需要より1台少ない水準で希少性を保てる台数でもあるのですね。

一方競合他社は特にSUVが投入されることもありますから、状況が少し異なってくるように思います。そこで我々は世界で一番希少性の高いスーパーカーメーカーになると思っています。これが我々にもお客様にも重要だということで、我々は他社とは違うのです。

■LTという究極のレシピ

----:600LTについてお伺いします。以前、『675LT』がスーパーシリーズで導入されましたが、LTという名称をスポーツシリーズで使うのは初めてです。なぜLTをスポーツシリーズにも導入したのでしょう。

ロング:スーパーシリーズの675LTは大成功でした。2週間で売り切れたということだけではなく、ブランドの観点からも、精緻であるだけではなく、高揚感があり、楽しくワイルドな側面も構築できた。だからこそ成功だと呼べるのです。ドライバーが、ステアリング、シート、そして耳からもクルマと一体感を感じることができるという、スポーツカーのエキサイティングな形を作ることができました。

一方スポーツシリーズの『570S』は一番楽しいクルマということで、ドライビング性能が高く、細かく機微に触れる所までこだわったクルマで、これもスポーツシリーズの中で確立されたクルマといっていいでしょう。

そしてLTです。「LT」と名乗るクルマは、パワーもダウンフォースもあり、そして軽量化という良い“レシピ”で、それとスポーツシリーズとは良いコンビネーションだと思います。マクラーレンで究極の高揚感を生み出す『720S』や『セナ』とは違う特徴を持ったクルマですから、乗ってすぐに100%にっこり笑えるようなそういうクルマに仕上がっていると思います。つまり、スポーツシリーズとLTの融合がエキサイティング、高揚感を生むと判断してのラインナップなのです。

----:LTという名称は、よりハイパフォーマンスなものだけにしか使われないのかと思っていました。

ロング:それぞれのシリーズの役割や特徴を考えると、どのシリーズであっても、LTというレシピを究極の形で組入れることができます。600LTにおいてもエンジニアリングがディープで、本物ということです。

例えば100kgという減量は非常に重要です。これはパワーよりも重要な要素だったかもしれません。それからラップタイムが速いということ。技術がどんどん進化していますので675LTよりも600LTの方がラップタイムは速いのです。これはピレリのタイヤも貢献しています。サスペンションやダウンフォースコントロールもできており、本当にスーパーハイパフォーマンスに仕上がりました。

このようにテクノロジーもどんどん進化しており、LTと名乗るクルマのそれぞれが必ずスペシャルなものに仕上がっているのです。

■シリーズの差はより明確に

----:今の話を伺うと、スーパーシリーズとスポーツシリーズがすごく近くなった印象を受けてしまったのですが。

ロング:スポーツシリーズはこのLTによってステップアップしました。一方720Sでスーパーシリーズは大きく前進しています。

実はこのレンジの定義はこれまでよりもより明確になってきているのです。2年前の570S、『650S』の頃は少しパフォーマンスが近づいていた時期でもありました。しかし720をスーパーシリーズで出した時にはアクティブなエアロダイナミクスやキネティックサスペンションのほか、これまでよりも120psもパワーもアップしました。それによりしっかりと差別化ができるようになったのです。

600LTはよりエキサイティングなクルマになっていますが、スーパーシリーズは必ず技術的にもパフォーマンス的にもこれからも高くあり続けますので、ギャップはさらに広がり続けると思いますよ。求められるものがはっきりと違いますからね。

■600LTにも追加車種

----:675LTにはスパイダーが出ましたが、600LTモデルにも出るのでしょうか。

ロング:はい、出ます。1年より少し先の話になるでしょうが。現在工場では5車種、720S、570S、『570スパイダー』、600LT、セナを作っています。600LTは1年間限定、その後スパイダーを1年間限定で作ります。いずれにせよ来年(2019年)以降の話です。クーペとスパイダーの差は、675LTと同様に、カーボンシャシーは同じで、ルーフだけが違うものになるでしょう。

----:そのスパイダーは18のモデルに入っているのですか。

ロング:その通りです。18のモデルには完全に新しいものと派生モデルの両方が含まれており、この600LTスパイダー(仮称)は派生モデルと位置付けます。

 

顧客の細かな要望に応え続ける「レッツノート」を生み出す、製造プロセスの強さに迫る

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顧客の細かな要望に応え続ける「レッツノート」を生み出す、製造プロセスの強さに迫る

取材・文:中野渡淳一、写真:山下拓也

14年連続でモバイルノートPCシェアNo.1(※)に輝く、パナソニックの「レッツノート」は、1台からのカスタマイズが可能なうえ、全機種が日本国内で一貫生産されている。人材不足や新たな付加価値の創造など、さまざまな課題が叫ばれる製造業において、顧客のニーズに応え続け、そこから得られた知見を生かして製造プロセスの改革を行っている神戸工場の取り組みを紹介する。

※出典:(IDC Japan Personal Computing Quarterly Model Analysis Share by Company, 2018Q1)13インチ未満ノートPCとコンバーチブルPC(2010~2017年はUltraSlim, Mini Notebookを除く)

顧客との親密性をモノづくりに生かす

いまや、私たちの仕事に欠かせない存在となったパソコン。多様な働き方にともなう機能性や携帯性、過酷な環境下でも使える耐久性などをふまえ、製造メーカー各社はこれまで自社の商品を進化させてきた。

そんななか、特にビジネスユーザーのニーズに応え、高いシェアを獲得しているのがパナソニックのビジネスモバイルPC「レッツノート」だ。

レッツノートは1996年に誕生し、2002年には主にビジネスマンへ向けた製品へとモデルチェンジした。小型軽量、長時間のバッテリー駆動、光学式ドライブ内蔵といったビジネスモバイルPCに求められる性能を満たした同製品は、高い耐久性と堅牢性で多くの顧客から支持されている。その生産拠点となっているのが、今回訪れた神戸工場(兵庫県神戸市)だ。

「レッツノートの特徴は、企業のお客様の利用率が非常に高いことです。この神戸工場にも、毎年、海外を含めて約2000人ものビジネスユースのお客様がご見学・ご視察に来られます」

そう語るのは、パナソニックでビジネスモバイルPC事業を展開するコネクティッドソリューションズ社(以下、CNS社)の清水 実氏だ。

インタビューに答える清水氏

パナソニック株式会社 CNS社 モバイルソリューションズ事業部 プロダクトセンター所長の清水 実氏

清水氏が統括する神戸工場では、ビジネスモバイルPC「レッツノート」の全機種と、海外で人気の高い頑丈ノートPC「タフブック」の一部商品を生産している。

水平分業によるOEMや海外発注が一般的となったパソコン生産だが、モバイルソリューションズ事業部では「ジャパンクオリティ=日本のモノづくり」に拘り、レッツノートの開・生・販・アフターケアすべてのプロセスを自社一貫で手がけている。

その中でも神戸工場は、国内では少なくなったメイン基板の部品実装から組立完成・検査のすべての生産工程を行うだけでなく、製品のWEB販売や、特定のお客様にはコールセンターを介する修理サービスまでも行う珍しい工場であり、工場の人間がお客様と直接会話することにより、どこよりも早く「お客様の声を現場に活かす仕組み」を整えている。

「神戸工場が大切にしているのは親密性です。すべての職能がお客様とダイレクトに会話をしてモノづくりに取り組む、『顧客密着型の工場』を運営しています」(清水氏)

高品質な多品種少量生産を支える製造体制

ビジネスモバイルPC に対する顧客のニーズは、機能やデザインなど実に多岐にわたる。それらのニーズに応えるため神戸工場では、「自動化」と「匠の技」を生かした高品質な多品種少量生産をはじめ、きめ細やかな製造体制を取っている。ここからはレッツノートの製造プロセスを見てみよう。

まずは基板実装エリア。表裏合わせて1000点から1500点ほどの部品が搭載されたプリント基板が自動実装機で生産される。主要ラインはMtoM(Machine to Machine)を導入し、機械同士が自動連携して、人を介さずに微細部品のズレを修正処理している。

工場内の実装エリア

メイン基板の実装エリア

実装された基板は、アームを持った双腕ロボット「Zeus」の前へと移されて検査を受ける。

工場内の検査エリア

Zeusの視線の先には検査結果が表示されるディスプレイがある

最新型の双腕ロボット「Zeus」は2本の腕に加えて、「目」となるカメラを3つ搭載しており、目で見て、基板ごとに適した検査治具への取付け、検査、モニターに表示される検査結果を見て適切なラックに収める。以前は、熟練作業者が自らの手で専用治具を用いて行っていた細かな作業や検査をロボットが行うことで、高品質化と製造のリードタイム短縮が実現した。

Zeusは実証段階でノウハウを蓄積しているところだが、将来的にはさらに進化したロボットと人が入り混じった「ハイブリッドアッセンブリ」で、製造ラインの最適化を進める予定だという。

実装と検査が済むと、いよいよ「人」の出番だ。

工場内の組み立てエリア

完成した基板は、「セル」と呼ばれる作業台が並ぶ組み立てエリアへと運ばれ、他の部品とともにパソコン本体に組み込まれていく。

作業者は1人1台のセルを受け持ち、自分の作業が終わると、組み立て途中の製品を次の作業者へ手渡す。生産量に応じてラインの長さ、形、本数を簡単に変化できるこの生産方法が、神戸工場ならではの「ライン型」と「セル型」の長所を合わせた「ラインセル生産」だ。
加えて、セルで使う部品や工具を交換すれば少人数で別の製品を生産できるため、「ラインセル生産」は、月によっては数倍の生産変動があったり、毎日数十回機種の切り替えを行う多品種変量生産に最適な生産方式といえよう。

さらに、ハードウェアやソフトウェアにかかるカスタマイズが必要な場合は、別フロアにあるコンフィグレーションサービスへと回される。

コンフィグレーションサービス内の様子

「ご要望があれば、メモリーの増設やストレージの容量変更、セキュリティ対策として指紋センサーの搭載など、さまざまなカスタマイズを用意しています。また、お客様のコーポレートカラーに合わせたカラーリング変更やトレードマークなどのプリント、シール貼り、電源を入れるだけですぐに使えるようにセッティングした状態でオフィスへレッツノートをお届けするなど、一品一様のサービスをご提供しています。」(清水氏)

顧客満足度を一層高める、徹底した品質管理

神戸工場で作られるビジネスモバイルPCや頑丈ノートPCが獲得する高い評価は、製品のあらゆる使用シーンを想定して行われる品質試験にも裏打ちされている。

例えば、オフィスデスクからの落下を想定した高さ76cmからの落下試験や、カバンに入った状態での落下を想定した高さ30cmからの落下試験。満員電車内などで受ける圧迫を想定した液晶ディスプレイ局部加圧試験。液晶ディスプレイの開け閉めを支えるヒンジ(液晶とキーボードをつなぐ部品)の耐久試験。荒天や埃の多い環境下での使用を想定した防滴・防塵テスト。また、電磁波測定テストなど、出荷後に想定されるさまざまなケースを想定した厳しい検査を実施している。

品質管理試験の様子

専用機器を使った高さ90cmからのタフブック落下試験(レッツノートの場合は高さ76cmで実施)

品質管理試験の様子

防滴試験では、試験装置で360度方向から水を浴びせるほか、専用ホースを使った放水、水深1mの水槽のなかに30分間浸すなど、さまざまな検査を受ける

電波暗室の内部

壁と天井に電波吸収材が敷きつめられた「10m電波暗室」を工場敷地内に設置。製品から発する電磁波が他の機器や人体に影響を与えないかテストし、すばやく計測結果を製造側にフィードバックする

また、神戸工場では「KISSシステム(Kobe Intranet Solution of Super-production)」を利用し、組み込まれた部品の購入情報から、実装、出荷まで徹底した製品管理を行っている。

「KISSシステム」の概要図

製品管理を行う「KISSシステム」の概要図

KISSシステムでは製品のシリアル番号を読み取ることで、生産された日時、部品のロット単位までたどることができ、万一、生産工程で不具合が発生した場合はアラームが発信される。出荷後については、世界中の修理状況から故障の予兆を把握できるシステムも導入しており、万一の問題が発生しても迅速な原因究明と顧客への対応が可能となる。

また、コールセンターでは神戸工場のスタッフみずからが顧客からの問い合せや相談に応対する。修理を通じて顧客とダイレクトにつながり、現場への即時フィードバックが可能になることで、製造プロセスにおける改善を加速。常に最高品質の製品を生み出すことで、顧客満足度の向上に努めている。

工場内にあるタフブック

生産ラインの管理には、頑丈ノートPC「タフブック」も活躍

「日本のモノづくり」で故障ゼロの世界を目指す

製造ラインにおける自動化と匠の技、厳しい品質検査、1台1台の製品とつながる独自の管理システムなどさまざまな特徴を持つ神戸工場だが、それらを下支えするのは、やはり「顧客密着度」に尽きる。

さかのぼれば1990年代半ば、日本ではまだ高価なオフィス機器というイメージが強かったパソコンは、欧米ではすでにオフィス以外の現場作業でも使われ始めていた。そのような海外企業が望んだ「泥まみれの現場でも使える頑丈なパソコンが欲しい」という声が、パナソニックのビジネスモバイルPC、頑丈ノートPCづくりのルーツにあるという。
以来、神戸工場では「現場で『道具』として使えるパソコン」を目指し、堅牢性や耐久性、軽量化などを求める顧客の声をもとに、ビジネスモバイルPC「レッツノート」や頑丈ノートPC「タフブック」の開発・進化に取り組んできた。

それだけではない。神戸工場はみずからを「ショウルーム」と位置づけ、ビジネスユースの見学のみならず、小中高生向けの「手づくりレッツノート工房」や大学生向けの「PCカレッジ」などを開講するなどし、工場に新しい価値を持たせている。こうした活動の背景には「ジャパンクオリティ=日本のモノづくり」に対する思いがあると、清水氏は力説する。

インタビューに答える清水氏

パナソニック株式会社 CNS社 モバイルソリューションズ事業部 プロダクトセンター所長の清水 実氏

「日本は世界に名だたる『モノづくり立国』です。そこには日本人ならではの手先の器用さだけではなく、勤勉さや、お客様へのおもてなしの心と、お困り事を解決し、お客様の笑顔を見たいという温かい気持ちが息づいています」(清水氏)

今後も「日本ならではのダントツ品質のモノづくり」を追求したいという清水氏が描く究極の目標は、「故障ゼロ」の世界だ。工場と顧客が持つ個々のパソコンをつなぎ、部品交換の必要性をAIなどで察知し先手を打つことで、部品の消耗や劣化による故障をゼロとする。それを2025年には実現したいと語る。

「数年前にタブレットが登場したように、モバイル端末は今後も多様化していくでしょう。どんな時代になっても、変化に対応できる人とロボティクスが融合した最先端のスマートファクトリーであると同時に、常にお客様とつながり、そのお困りごとを解決できるソリューションセンターでありたい。それが私たちの願いです」(清水氏)

事業のスタート時から、一貫して変わらない「お客様の声に応えたい」という強い思い。ビジネスモバイルPCの次なるスタンダードが、パナソニックの神戸工場から生み出される日が待ち遠しい。






8pr5tzjxbx8wscnjja7n_320_400-4428a49c.jpgインタビューに答える清水氏

容疑者逃走「不安と心配かけ申し訳ない」 府警本部長

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大阪府警富田林署で留置中の樋田淳也容疑者(30)=強制性交、強盗致傷などの容疑で逮捕=が接見後に逃走した事件で、府警の広田耕一本部長が20日、同署で事件後初めて報道陣の取材に応じ、「市民、住民のみなさまに不安と心配をおかけし、大変申し訳ない」と謝罪した。

 広田本部長は同日午後、富田林署を訪れ、捜査本部や面会室などを視察。その後、約10分間取材に応じ、事件について「色々な要因が重なって生じた」との見解を示した。また再発防止策を徹底するとともに、市民らへの情報提供が遅れたことについて、「大変申し訳なく、しっかりと対策を講じる」と述べた。

 広田本部長は事件後の15日、同趣旨の謝罪コメントを発表。府警の総力を挙げて逮捕するとしていた。